ニュー・イングリッシュ・アート・クラブ(英語表記)New English Art Club

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ニュー・イングリッシュ・アート・クラブ
New English Art Club

1886年にイギリスロイヤル・アカデミー保守性に反発する芸術家たちによって設立された新英国芸術協会。略称 NEAC。創立メンバーの多くはフランス外光派の影響を受けた W.スティア,F.ブラウンらで,自然主義復活を目指した。ほか印象派の影響を受けた W.シッカート,W.ローゼンスタイン,A.ジョンなどが加入。 1903年,いわゆるロンドン・グループの離脱により分裂した。

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世界大百科事典(旧版)内のニュー・イングリッシュ・アート・クラブの言及

【イギリス美術】より

…カミーユ・ピサロの息子),ジョンAugustus John(1878‐1961)らをメンバーに加えて1911年に結成された〈キャムデン・タウンCamden Townグループ〉である。これは元来は,スティーアを発起人にホイッスラー,サージェント,シッカートなどが参加して1886年に結成された〈ニュー・イングリッシュ・アート・クラブ〉を継承したものである。〈キャムデン・タウン・グループ〉は1913年に〈ロンドン・グループ〉として発展的解消を見たが,特定の主義主張を掲げず,展覧会活動に重点をおき,20世紀イギリス絵画の発展に特異な役割を果たした。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」