ノイマン(Robert Neumann)(読み)のいまん(英語表記)Robert Neumann

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ノイマン(Robert Neumann)
のいまん
Robert Neumann
(1897―1975)

オーストリア生まれのユダヤ系小説家。1934年イギリスに亡命、38年市民権取得。デビュー作『他人の筆を借りて』(1927)は、著名作家を痛烈に風刺した文学的パロディー集。しかし彼の本領は時代批判にあり、長編ノア洪水』(1929)、『ビビアーナ・サンティス』(1950、部分的には1944)、『犯罪事実』(1965)は、それぞれナチズム、抵抗運動、過去の罪過などアクチュアルな問題と真正面から対決している。

丸山 匠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android