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ノドン弾道ミサイル のどんだんどうみさいる Nodong ballistic missile

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知恵蔵2015の解説

ノドン弾道ミサイル

北朝鮮が開発した弾道ミサイルに米国が与えたコードネーム。基の技術は1980年頃にエジプトから入手したソ連のスカッド戦域弾道ミサイル(ソ連名R-17)で、射程を10%延長し、300kmとしたスカッド改B型(北朝鮮名は火星5号)、その弾頭重量(1000kg)を削って燃料搭載量を増やし、射程を600kmにしたスカッドC型(同火星6号)を経て、スケールアップする方法で北朝鮮領内から発射して日本全土を攻撃できる射程1300km以上としたのがノドン。弾頭重量は1000kg程度で核弾頭の搭載が可能、命中精度は半数必中界(CEP)で2km前後と推測されている。93年5月に日本海に向けて最初の試射が行われ、能登半島沖250kmに着弾したとされる。同年からパキスタンイランへの輸出、ないしは技術移転が開始され、両国は98年にそれぞれガウリ1、シャハブ3という名称の弾道ミサイルの試射を行った。スカッド改B型とC型はエジプト、シリア、イラン、イエメンなどに輸出され、北朝鮮は年間1億ドル以上の外貨を得てきたと推測される。ノドンはテポドン1の1段目に使用された。2006年7月5日にロシア沖の日本海に向けて2発を発射している。この時はスカッドCとその射程延長型(1000km?、スカッドDと呼ぶ場合もある。ムスダンという新型が発射されたとする説もある)各2発も発射され、6発のすべてが正常に飛んで、半径50kmの円内に着弾するという高い信頼性を示した。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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