ノルダウ(その他表記)Nordau, Max Simon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルダウ」の意味・わかりやすい解説

ノルダウ
Nordau, Max Simon

[生]1849.7.29. ブダペスト
[没]1923.1.23. パリ
ハンガリー生れのユダヤ作家,評論家,医師。本名 Max Simon Südfeld。ブダペストで医学を学び,1880年パリで医師を開業。他方,青年時代からドイツ語による著作を始め,73年処女作『クレムリンからアルハンブラまで』 Von Kremlin zum Alhambraで成功を収め,その後多くの新聞,特にベルリンの『フォシシェ・ツァイトゥング』に寄稿。評論に『文明社会の因習』 Die Konventionellen Lügen der Kulturmenschheit (1883) ,『堕落』 Entartung (92~93) ,小説に『戦いのどよめき』 Die Drohnenschlacht (97) ,『不釣合いな結婚』 Morganatisch (1904) ,戯曲に『愛の真実』 Das Recht zu lieben (1894) ,『ドクトル・コーヘン』 Doktor Kohen (98) など。後年ヘルツルに共鳴してシオニズムに傾倒し,ヘルツルの死後次第に急進派となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android