ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハシグロヒタキ」の意味・わかりやすい解説 ハシグロヒタキOenanthe oenanthe; northern wheatear スズメ目ヒタキ科。全長 14.5~16cm。雌雄異色。繁殖期の雄は,背面が青灰色,眉斑が白く,過眼線が黒い。腰,尾羽の基部 3分の2,胸から腹は白いが,喉は狐色を帯びる。雌は背面と顔が褐色で,腰と尾羽の基部のみ白い。下面も全体に狐色ないし淡黄褐色である。非繁殖期の雄は雌の羽色に似ている。ユーラシア大陸の温帯から寒帯,アラスカ半島,カナダ北部,グリーンランドに繁殖分布し,イラクの一部とアフリカのサハラ砂漠周辺地域に渡って越冬する。越冬地からグリーンランドまでは 1万5000kmもあり,小鳥では最も遠距離を渡る一種として知られている。畑,草原,荒れ地,ツンドラなど開けた環境にすむ。日本では珍しい迷鳥として各地に渡来記録がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by