ハナビゼキショウ(花火石菖)(読み)ハナビゼキショウ(英語表記)Juncus alatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハナビゼキショウ(花火石菖)
ハナビゼキショウ
Juncus alatus

イグサ科多年草。日本,朝鮮半島,中国に分布し,湿地に生える。茎は叢生し,扁平で2翼があり,高さ 25~40cm。葉は一般に長い剣状で長さ 15~20cm,多管質である。花序頂生で,最下の包葉は花序より低い。頭状花序は多数がまばらに集ってさらに集散状の花序をつくる。この形が夜空に上がった花火を思わせるところからこの名がある。個々の花は小さく,花被片は6枚,披針形で約 3mm。おしべは6本で花被片より短い蒴果は楕円状三角錐,長さ 4mm内外である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android