ハルシュタット-ダッハシュタイン-ザルツカンマーグートの文化的景観(読み)ハルシュタットダッハシュタインザルツカンマーグートのぶんかてきけいかん

世界遺産詳解 の解説

ハルシュタットダッハシュタインザルツカンマーグートのぶんかてきけいかん【ハルシュタット-ダッハシュタイン-ザルツカンマーグートの文化的景観】

1997年に登録されたオーストリアの世界遺産(文化遺産)。ザルツカンマーグート地方は、真珠にたとえられてきたハルシュタット湖畔に位置するハルシュタットの町を中心に、標高2995mのダッハシュタイン山がそびえ、美しい景観を有する。76の湖とアルプスの山々と氷河が形づくった美しい風景は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を通じて世界の人々を魅了した。また、この地方は中央ヨーロッパ最古の鉄器文化を生んだ場所であり、オーストリア、とりわけザルツブルクの経済を支えた岩塩の採掘地としても知られたところである。その岩塩採掘の歴史は紀元前3000年にさかのぼる。また、ハルシュタットの町には、ゴシック様式の聖ミカエル礼拝堂などが残されている。◇英名はHallstatt-Dachstein / Salzkammergut Cultural Landscape

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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