バイナリーオプション(読み)ばいなりーおぷしょん(英語表記)binary option

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイナリーオプション」の意味・わかりやすい解説

バイナリーオプション
ばいなりーおぷしょん
binary option

通貨を売買して為替差益を得るFX外国為替証拠金取引)の一種。バイナリーbinary(二者択一)という言葉が示すように、投資の仕方は二者択一。5分~15分後にその通貨が他の通貨に対して上がっているか、下がっているかを予想し、勝ち負けが決まる。取引は100円程度と少額から可能な事業者が多い。勝ちの場合には掛け金が2倍程度になって戻り、負けの場合には掛け金を失うという単純な仕組みであるが、為替の動きが業者が設定した幅(レンジ)の中で納まった場合には事業者が総取りする場合が多い。5分ごとに1日236回の取引を設定する証券会社もあり、わずか5分の間に為替がどのように動くかを占うのは容易ではないため、刑法で禁じられている賭博(とばく)に相当するとの指摘もある。金融庁は2013年(平成25)5月、バイナリーオプションに関して規制を強化することを発表し、業界団体の金融先物取引業協会はガイドラインを制定した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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