バクテリオロドプシン

化学辞典 第2版 「バクテリオロドプシン」の解説

バクテリオロドプシン
バクテリオロドプシン
bacteriorhodopsin

好塩古細菌Halobacterium halobiumの膜にぎっしり並んでいる紫色色素タンパク質構造視細胞ロドプシンと似ているが,機能は異なり,光駆動性 H ポンプとしてはたらいている.栄養状態が悪いときに太陽光を利用してイオン濃度勾配をつくり,それを利用してATPを合成し,生存に必要なエネルギーを得ている.この好塩菌が繁殖している湖では,水の色が紫色となり紫湖などとよばれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android