バダーリー文化(読み)バダーリーぶんか(その他表記)Badārī culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バダーリー文化」の意味・わかりやすい解説

バダーリー文化
バダーリーぶんか
Badārī culture

約前 4000年頃の上エジプトの先王朝時代 (金石併用時代) の文化。中部エジプトのナイル川東岸のバダーリーが標準遺跡。ターサ文化から直接発達したもので,初めて銅が利用された (ピン,ビーズ) 。住居は泥土製の簡単なもので,墓は円形か方形の竪穴墓であった。黒頂土器が発達し,櫛,腕輪,スプーンなどの象牙製品,スレート製のパレット (化粧皿) ,石製ビーズなどが発見された。しかしナイフ,スクレーパー,鏃などの石器もまだ使用されていた。なおシリア産の松材や松脂が輸入されたことは注目される。 (→バダーリー遺跡 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む