バルクハウゼン(読み)ばるくはうぜん(英語表記)Georg Heinrich Barkhausen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルクハウゼン」の意味・わかりやすい解説

バルクハウゼン
ばるくはうぜん
Georg Heinrich Barkhausen
(1881―1956)

ドイツ物理学者、電気工学者。バルクハウゼン効果で知られる。1907年ゲッティンゲン大学を卒業したのち、ジーメンスの研究所に入る。1911年ドレスデン大学の通信工学教授となる。強磁性体コイルを巻いたものに外から磁場をかけるとき、磁壁の不連続的な移動によって磁化が変化するため二次コイルに起電力が誘起される現象(バルクハウゼン効果)を発見した。ほかに三極管内の電荷振動によるバルクハウゼン‐クルツ振動と、これを利用した超短波発振用のBK管の研究が知られている。

[常盤野和男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android