パッヒャー

世界大百科事典 第2版の解説

パッヒャー【Michael Pacher】

1435ころ‐98
ドイツの後期ゴシックの画家,彫刻家。おもにチロル地方で活動。彫刻家としては大規模な彩色木彫にすぐれる。ザンクト・ウォルフガング(オーストリア)の教会にある,全高4mに及ぶ祭壇彫刻(1481)は,《マリアの戴冠》を中心に多数の人物像(木彫)を配し,後期ゴシックの荘重な装飾性と人物像における自然主義的表現とが融合した傑作。画家としての代表作はノイシュティフト(オーストリア)の教会のために描かれた《教父の祭壇画》(1483)で,そのモニュメンタルな人物描写や建築表現に見られるすぐれた遠近法的効果は,同時代のイタリア絵画,特に北イタリアで活動したマンテーニャの影響をうかがわせる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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