パノラマ・カメラ(読み)パノラマカメラ

百科事典マイペディア 「パノラマ・カメラ」の意味・わかりやすい解説

パノラマ・カメラ

超広角の視野を1枚のフィルムに撮影する仕組カメラレンズの主点を中心とする円弧上にフィルムを配し,この直前垂直スリットを設け,これをレンズの光軸上に一致させ,レンズの回転と同期させて動かし,フィルム上に連続像を結ばせる。レンズの包括角度を超える300°以上の画角の撮影が可能でフィルムの全域ピントを得られる。近年コンパクトカメラなどで用いられている方式は,通常の35mmフィルムの1こまの上下マスクで覆って撮影するもので,専用機で9×25cmにプリントされる。モードの切り替えだけで1本のフィルムにパノラマサイズと標準サイズを写すことができるものもある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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