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パン・フォーカス ぱんふぉーかす

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知恵蔵2015の解説

パン・フォーカス

被写体の近景から遠景までシャープピントが合っている状態のこと。とくに風景写真において、パン・フォーカスで撮られた作品を見ることが多い。
 パン・フォーカスを得るには、たとえば、被写界深度が深い28ミリ以下の広角レンズを用い、絞り込むこと。ただし絞り込むとシャッタースピードが落ち、手ぶれを起こす恐れがあるため、フィルム感度を上げたり三脚を利用するなどの工夫が必要になってくる。

(神田憲行 ライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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世界大百科事典内のパン・フォーカスの言及

【偽りの花園】より

…ハリウッドの名プロデューサー,サミュエル・ゴールドウィンのもとで仕事をした《この三人》(1936)から,《我等の生涯の最良の年》(1946)に至る10年がワイラーのキャリアの最良の10年といわれているが,〈ワイラー・ルック〉と呼ばれることになるそのスタイルが,もっとも顕著に現れた作品である。とくにヒロインのベティ・デービスが,夫のハーバート・マーシャルを冷然と見殺しにするシーンは,〈人物を縦の構図に入れこんだ〉(アンドレ・バザン),焦点深度の深いいわゆる〈パン・フォーカス〉撮影の一つの頂点として映画史に残る名場面となった。この作品の前に,すでにオーソン・ウェルズ監督の《市民ケーン》(1941)において画期的な〈パン・フォーカス〉撮影を試みた名カメラマン,グレッグ・トーランド(ワイラーとは《白蛾》(1934)から《我等の生涯の最良の年》に至る名コンビである)が撮影を担当した。…

【市民ケーン】より

… ふつうのストーリー・テリングに見られる時間的配列を解体して進行し(例えば冒頭でケーンの生涯が紹介されてしまう等々),また,広角レンズを多用し,クレーンを駆使した大胆で奔放な演出が異彩を放った。ニューヨークの近代美術館で映画を見て撮影技法を研究し,とくにジョン・フォードの《駅馬車》(1939)を40回も見たとはいえ,実際に映画を撮った経験のないウェルズを助けたのは,アカデミー撮影賞を受賞した《嵐が丘》(1939)をはじめ《怒りの葡萄》《果てなき旅路》(ともに1940)でいわゆる〈パンフォーカス〉(英語ではディープフォーカスdeep focus)技法を実験していた名カメラマン,グレッグ・トーランドである。トーランドは4人の撮影スタッフを伴って撮影を担当し,〈パンフォーカス〉技法を完成させるとともにウェルズの〈ワンシーン・ワンカット〉演出を可能にした。…

※「パン・フォーカス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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