ヒカヤット・アチェ(英語表記)Hikayat Aceh

世界大百科事典 第2版「ヒカヤット・アチェ」の解説

ヒカヤット・アチェ【Hikayat Aceh】

インドネシア,スマトラ島北端のアチェにおいて,スルタン・イスカンダル・ムダの時代(1607‐36)に編まれた年代記。インド洋マラッカ海峡接点に位置するアチェは,当時イスラム商人による東西貿易の一大中継港として,その黄金時代を迎えていた。年代記の著者は特定されていないが,西欧人による旅行記や報告書に対して,数少ないマレー語による記録であることから,アチェに限らずマレー世界の歴史と文化を知るうえでの貴重な史料とされている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

巡視船

海上保安庁に所属し海上の警備と救難業務を行なう船。外洋で行動する大型で航洋性があるものを巡視船といい,港内や湾内などのかぎられた水域で行動する 100総t程度以下の小型のものを巡視艇と呼ぶ。武器として...

巡視船の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android