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マラッカ海峡 マラッカかいきょうStrait of Malacca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マラッカ海峡
マラッカかいきょう
Strait of Malacca

マレー語ではムラカ Melaka海峡という。マレー半島とインドネシアのスマトラ島の間にある海峡。南東南シナ海北西アンダマン海を結ぶ。長さは約 800km,幅は 65~480km。海底はインドシナ半島から続く大陸棚の一部で,水深は比較的小さく,南部は 37m以下で,27m前後のところもある。インド,アラブ,ヨーロッパと東アジア,東南アジアを結ぶ通路として古くから利用された。中東から日本への大型タンカーの通路でもある。港湾としてはマレー半島側にクランピナンスマトラ島側にメダンの外港ブラワンなどがあり,南端には中継貿易港シンガポールがある。スマトラ島東岸には油田も多い。

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百科事典マイペディアの解説

マラッカ海峡【マラッカかいきょう】

東南アジア,マレー半島とスマトラ島にはさまれる水道。北西に広く,南東は狭い。延長約800km,幅50〜300km。比較的浅海で可航水路は狭いが,中東からの原油を日本へ運ぶ大型タンカーが頻繁に往来する。1975年日本のタンカー座礁事件を機に航行規制や他ルートの開発が検討されている。インド洋と南シナ海・ジャワ海を結ぶ要路で,古来文化交流・貿易・軍事面で重要な役割を果たしてきた。

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世界大百科事典 第2版の解説

マラッカかいきょう【マラッカ海峡 Strait of Malacca】

東南アジア,マレー半島とスマトラ島との間の海峡。全長約800km,幅40~350km。南西モンスーンの季節に強風が吹くこともあるが,通常は波が穏やかで古くから東西貿易の主要航路であった。1869年のスエズ運河開通で重要性はさらに高まり,マレー半島側の鉱業,農業の大規模開発を促し,ペナン,シンガポール両港に繁栄をもたらした。現在,海峡は世界で船舶航行の最も多い海域の一つである。通過する貨物で最も多いのは中東産の石油とその製品で,行先の第1位は日本である。

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大辞林 第三版の解説

マラッカかいきょう【マラッカ海峡】

マレー半島とスマトラ島の間にある海峡。南シナ海とインド洋とを結ぶ重要な海上交通路。最狭部30キロメートル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マラッカ海峡
まらっかかいきょう
Strait of Malacca

マレー半島とスマトラ島との間の海峡。北西から南東につながる細長い海峡で、長さ約900キロメートル、幅は狭い所では65キロメートルにすぎない。スンダ陸棚上にあるため水深は浅く、120メートル以下の部分が多い。とくに南東部は60メートル以下で、島も多く、航行には注意が必要である。海流は年間を通じて南東から北西に流れる。太平洋より南シナ海を通ってインド洋へ達する航路にあたり、古来、東西貿易の海上の大道であった。とくに1869年のスエズ運河開通後は、それまでスンダ海峡を経由していた船舶も、ほとんどがこの海峡を利用するようになった。現在、世界で船舶航行のもっとも多い海域の一つで、日本と中東を往復するタンカーなどで混雑する。沿岸にはペナン、マラッカ、ポート・スウェッテナム、シンガポールなどの港湾都市がある。これらの港湾都市のなかでは現在、シンガポールが最大の港だが、帆船時代はマラッカ(Melaka)が栄え、15世紀にはマラッカ王国の主要貿易港であった。その後、ポルトガル、オランダ、イギリスの支配を受けた関係もあって、マラッカ市内には中国人、マレー人、西欧系白人、日本人などさまざまな人種が住み、寺院もマレー最古のモスクがあるほか、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、キリスト教寺院など多種多彩である。今後は観光都市としての比重も増すであろう。[大矢雅彦]
 海峡沿岸国の領海が12海里に拡大されたため、従来公海として自由な航行に開放されてきた海峡も領海化された。マラッカ海峡は、国連海洋法条約のもとで国際海峡とされ、外国の艦船および航空機は、国際法の規則と沿岸国の法令に従って、海峡を通過するための通航権を認められた。沿岸3国は、船舶の輻輳(ふくそう)する海峡として、航路帯および分離通航帯を設定し、通航船舶に対しその遵守(じゅんしゅ)を要求している。またとくにタンカーの座礁事故を防止するため、船底と海底との間に一定の距離を保つ、いわゆるUKC(Under Keeping Clearance)方式が採用されている。[中村 洸]

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