百科事典マイペディア 「アチェ」の意味・わかりやすい解説
アチェ
→関連項目アジア|インドネシア|スマトラ[島]|バンダ・アチェ
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インドネシア,スマトラ島北端の特別州。面積5万5392km2,人口393万(2000)。州都はバンダ・アチェ。主産業は水稲耕作で,輸出用に東部でゴム,中部でコーヒーを産する。古来,東西交通の要衝にあたり,同国で最も早くイスラムが定着した所で,マルコ・ポーロの《東方見聞録》などの資料により,東岸の小港市国サムドゥラ・パサイやペルラクで13世紀末に王や住民のイスラムへの改宗が確認される。16世紀以降,バンダ・アチェに拠るアチェ王国がコショウ貿易の隆盛を基に勢力を拡大,この地方を支配下に置いた。同王国はイスカンダル・ムダ治政下(1607-36)に最も栄え,版図をスマトラ南西岸にまで拡大したが,17世紀末から内紛が続き衰退した。20世紀初め,アチェ戦争での抵抗も空しくオランダの支配下に入れられた。インドネシア独立後,1959年特別州とされた。インドネシアからの分離独立をめざす動きが,自由アチェ運動(GAM)を中心に続けらている。2004年12月スマトラ島沖地震による津波で,大きな被害を受けた。
執筆者:鈴木 恒之
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