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ビザンチン文学 ビザンチンぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビザンチン文学
ビザンチンぶんがく

ビザンチン帝国時代にギリシア語で書かれた文学を意味し,中世ギリシア文学とも呼ばれる。特徴としては,キリスト教の影響が強いこと,言語,題材の点でギリシア古典文学の模倣の色彩が濃いことがあげられる。キリスト教文学としては,初期の教父からカバシラス (14世紀) までの東方正教神学を確立させたさまざまな論著のほか聖者伝,説教集,聖歌などがあげられる。歴史文学としては,プロコピオス (6世紀) ,プセロス (11世紀) ,アンナ・コムネナ (11~12世紀) ら古代の史家を継ぐ作品と中世に特に好まれた年代記が多数ある。古典の伝承のためにはテキストの書写と注解,『ギリシア詞華集』 (10世紀) の編集などが行われた。口語文学では韻文の恋愛物語詩と英雄叙事詩が若干あるが,辺境の戦士を歌った『ディゲネス・アクリタス』 (11~12世紀) が最も有名。ビザンチン文学は東ヨーロッパの諸民族,特にスラブ人の文化形成に大きな影響を与えた。

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