ビスフェノールA(読み)ビスフェノールエー

デジタル大辞泉 「ビスフェノールA」の意味・読み・例文・類語

ビスフェノール‐エー【ビスフェノールA】

bisphenol Aアセトンを基本骨格とするビスフェノールエポキシ樹脂ポリカーボネートなどの原料に広く用いられる。一方、人の内分泌系影響を及ぼす環境ホルモンとしての危険性が指摘されており、国内で製造される食器容器については、その溶出濃度上限が設けられている。化学式(CH32C(C6H4OH)2 BPA

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ビスフェノールA」の解説

ビスフェノールA
ビスフェノールエー
bisphenol A

4,4′-(2,2-propanediyl)diphenol.C15H16O2(228.29).アセトンとフェノールとを硫酸または濃塩酸の存在下に縮合させると得られる.針状晶.融点156 ℃.かすかにフェノール臭を示し,刺激性がある.水に不溶,エタノール,アセトンに可溶.エポキシ樹脂,ポリ炭酸エステル樹脂,染料の合成原料に用いられる.[CAS 80-05-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android