ピジン

百科事典マイペディア 「ピジン」の意味・わかりやすい解説

ピジン

植民地などで,現地言語ヨーロッパの言語とが接触してできた混成語をさす。〈ピジン〉の名は英語の〈ビジネスbusiness〉が中国語風になったものといわれる。一般に,現地の民族語が多数あり標準化されていない場合,英語,フランス語などが現地の言語の影響を受けながら簡略化され,共通語となったもの。英語をもとにしたメラネシア・ピジン(トク・ピジン)などが知られる。これが母語として使われるようになるとクレオールとして区別する場合もある。
→関連項目共通語スワヒリ語リンガラ語

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世界大百科事典(旧版)内のピジンの言及

【スワヒリ語】より

…ニジェール・コルドファン語族の,ベヌエ・コンゴグループの下位グループである,バントゥー諸語に属する言語。この言語はアラビア語のṣāḥil〈海岸〉に由来する名称が示すように,オマーンやイエメンのアラブ商人たちが,東アフリカ海岸の商業根拠地で地元のバントゥー諸語を話す人々との接触の過程で,ピジン言語(交易上の混交言語)として成立,その後,スワヒリ語のみを話し,またそれを母語とする人々のグループが数を増して定着(クレオール)化し,版図をひろげていった。すでに15世紀ころには相当整った形のスワヒリ語が話されていたといわれる。…

※「ピジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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