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共通語 きょうつうご common language

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

共通語
きょうつうご
common language

いろいろの意味に使われるが,大別すれば,(1) いわゆる方言に対する標準語と同じ意味であるが,「標準語」のもつ規範性を避けるために用いる。 (2) 標準語を今後つくっていくべき全国に一つしかない理想的な言語とし,それに対して実際にいまコミュニケーションの手段として全国的に通用しているものをさす。

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デジタル大辞泉の解説

きょうつう‐ご【共通語】

それぞれ異なる言語を用いている集団の間で、相互に意志を通じ合うことのできる言語。
一つの国の中で、地域・階層の違いを超えて通用する言語。日本ではその基盤を東京語に置いている。規範性をもつ「標準語」という用語と分別するために使用される語。

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百科事典マイペディアの解説

共通語【きょうつうご】

たがいに通じないことばがあるとき,双方の話者が理解できる第三のことば。リングア・フランカとも。異なる地域や集団間で理解されうる言語という意味でも使われる。ギリシア語コイネーや,アフリカ東海岸のスワヒリ語などがある。
→関連項目英語タガログ語ネパール語ハウサ語リンガラ語

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうつうご【共通語】

言葉が違ってお互いに通じない時に使われる第三の言葉。古代ギリシアコイネー,アフリカのスワヒリ語,現在の世界各地での英語などがこの例である。しかし日本では,〈国内の広い地域で共通に理解される,方言以外の言葉〉の意味で使われることが多い。 第2次大戦前は〈方言〉と対立する概念は〈標準語〉といわれたが,戦後〈共通語〉という術語が広がった。標準語と共通語は区別できる。標準語は,理想としての正しい言葉であり,人為的取捨選択を経て定められるべきもので,現実の言葉としては存在しない。

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大辞林 第三版の解説

きょうつうご【共通語】

異なる言語を話す国民の間で、相互に思想や感情を伝え合うことのできる言語。ヨーロッパ中世の学界・宗教界におけるラテン語はその例。現在の英語も、国際間の共通の言語として用いられることが多い。
一国のどこででも、互いの思想や感情を伝え合うことのできる言語。わが国では東京語(特にその山の手言葉)がこれにあたる。全国共通語。 〔共通語は標準語という用語を避けて用いるようになった語。標準語は全国に共通して用いられるとともに人為的に整備された規範性の強いものであり、共通語は自然に存在して全国に用いられるものとして区別する考え方による〕 → 方言

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

共通語
きょうつうご

(1)言語を異にする国や種族の間でのコミュニケーションに使われる言語。中世のラテン語、現代の英語など。エスペラント語などの人工語も含まれる。
(2)一言語内の方言を異にする地域の人々の間に用いられる共通の言語。方言と対立する概念としての、全国に通用することばの意である。日本では、東京方言に基礎を置く文字言語によって支えられている。「標準語」との関係は諸説があるが、大別して、同義とする立場と、標準語が全国唯一の規範的で理想的な言語なのに対し、緩い規範の現実的言語とする立場がある。この意味での共通語からは、音声面(とくにアクセント)の規定は除かれることがある。
(3)比較言語学で、共通基語(祖語)の意で用いられることがある。[上野善道]

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世界大百科事典内の共通語の言及

【アナウンサー】より

…これはなによりも言語表現において明らかである。アナウンサーの言語表現は,いわゆる標準語あるいは共通語として一種の規範性をもつものとされてきた。日本では東京,山手の言語表現を基礎とした標準語が,放送をとおして全国に規範として普及した。…

【言語】より

…2000台から3000台の数値が示されることが多いようであるが,一つの言語と認める基準をかえることによって数は大きく変動する。同一地域内に複数の言語が存在する場合,相互の意思疎通のために〈共通語〉が発達することがある。もとからある言語の一つが共通語となることもあるし,一種の混合語(ピジン・イングリッシュなど)が生ずることもあり,また,性格的にその中間のものが生ずることも多い。…

【言語政策】より

…たとえばスペインのフランコ政権はカタルニャ語による書物の出版を禁止していた。しかし旧ソ連や中国のような超大国家は,それぞれロシア語と中国語を共通語として強制的に国民に教育する反面,少数民族の言語を文化語として確立させるよう配慮してきた。旧ソ連の言語政策について,少し詳しく説明すると,旧ソ連内の少数民族は,まず民族言語の方言の中から標準語を設定し,これに正書法を与えて伝達と文芸の表現手段として活用するように助成された。…

【コイネー】より

…〈共通語common dialect〉の意。古代ギリシアでは前5世紀にアテナイが政治・文化の中心になるとともに,その言語であるアッティカ方言Atticが,他の方言を抑えてギリシア語を代表する位置を占めるにいたった。…

【方言】より


【方言の概念とその周辺】

[方言と俚言・訛]
 学問的には〈方言〉を,ある地域で使われる言葉の全体を指す用語として使う。しかし一般に〈方言〉というと,個々の単語,しかも共通語と語形の違うものを指していうことも多い。観光みやげの手ぬぐいやのれんなどに取り上げられたり,いわゆる〈方言集〉に載るのがこれである(たとえば鹿児島なら〈おいどん=私〉〈おごじょ=娘〉〈よかにせ=好男子〉などといった単語)。…

【母語】より

… 以上は,話し手の側から見た母語の位置づけであるが,言語の側から見て,それを母語とする集団が存在するか否かという観点も非常に重要である。圧倒的多数の言語は,それを母語とする集団を有するが,その言語がたとえば交易上の共通語として形成されたような場合,その話し手の誰にとってもそれは母語でないということがありうる。そのような言語は,その性格上,人間生活のあらゆる面で,意思伝達の手段として十分に機能するということを必要としないので,言語としてもかなり不完全なものである。…

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