ピレン

化学辞典 第2版 「ピレン」の解説

ピレン
ピレン
pyrene

bnezo[def ]phenanthren.C16H10(202.28).石炭タール中に存在する縮合多環式芳香族化合物の一つ.結晶.融点153 ℃,沸点393 ℃.1.271.λmax 240,270,330 nm(log ε 5.0,4.74,4.74).テトラシアノエチレンなどの電子受容体電荷移動錯体を形成する.エーテルベンゼンなどに溶け,淡青色蛍光を発する.酸化すれば,1,4,5,8-ナフタレンテトラカルボン酸が得られる.[CAS 129-00-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ピレン」の解説

ピレン

 C16H10(mw202.26).

 コールタールの一成分で,生化学領域では蛍光プローブとして使われる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピレン」の意味・わかりやすい解説

ピレン
pyrene

パイレンともいう。無色柱状晶,融点 152~153℃の縮合環式芳香族炭化水素。水に不溶,エーテル,ベンゼンに可溶。ナフタリンテトラカルボン酸の製造に用いられる。

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