ファウスティナ(英語表記)Annia Galeria Faustina

改訂新版 世界大百科事典 「ファウスティナ」の意味・わかりやすい解説

ファウスティナ
Annia Galeria Faustina
生没年:125か130-175

マルクス・アウレリウスの妃。アントニヌス・ピウスと大ファウスティナとの娘。父の意向マルクスの妻となる。後世史書には彼女は不身持ちで剣闘士奴隷などを愛人とし,陰謀に加担するなどして夫を悩ませたとあるが,事実かどうかは疑問。夫の遠征にも随行し,ゲルマニアでは〈軍営の母〉と称された。東方で没す。マルクスは彼女を記念して,新しく女子給費制puellae Faustinianaeを設けた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android