ファウスティナ(その他表記)Annia Galeria Faustina

改訂新版 世界大百科事典 「ファウスティナ」の意味・わかりやすい解説

ファウスティナ
Annia Galeria Faustina
生没年:125か130-175

マルクス・アウレリウスの妃。アントニヌス・ピウスと大ファウスティナとの娘。父の意向マルクスの妻となる。後世史書には彼女は不身持ちで剣闘士奴隷などを愛人とし,陰謀に加担するなどして夫を悩ませたとあるが,事実かどうかは疑問。夫の遠征にも随行し,ゲルマニアでは〈軍営の母〉と称された。東方で没す。マルクスは彼女を記念して,新しく女子給費制puellae Faustinianaeを設けた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松本

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む