ファロ県(読み)ファロ(英語表記)Faro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファロ県」の意味・わかりやすい解説

ファロ〔県〕
ファロ
Faro

ポルトガル最南部の県。県都ファロ。北はベジャ県,東はスペインと接し,南と西は大西洋にのぞむ。中世のムーア人によるアルガルベ王国 (1140~1249) の領域と一致する。北部にモンシケ,カルディロン両山地があり,冬期北風を防ぐため温暖で,国内で最も雨量が少い。人口は南部の海岸平野に集中している。山地ではイチジクオリーブ,平野では園芸作物トウモロコシを栽培。コルク製品も産する。ファロをはじめ多くの港町ではマグロ漁が盛ん。温暖な気候,景勝で知られる海岸,ムーア的な町並みが観光客を集めている。面積 4960km2。人口 34万 4900 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android