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ファントマ Fantômas

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世界大百科事典 第2版の解説

ファントマ【Fantômas】

フランス映画。1913年から14年まで製作された神出鬼没の怪盗ファントマ主人公とした連続活劇ピエール・スーベストルPierre Souvestreとマルセル・アランMarcel Allainの新聞連載小説に基づくルイ・フイヤード監督作品。《ファントマ第1編・ベルタム事件》《ファントマ第2編・黒衣の人》《ファントマ第3編・不思議な指紋》《ファントマ第4編・仮面舞踏会の悲劇》《ファントマ第5編・偽りの長官》の5編からなり,さらに第1編が3話30場,第2編が4話46場からなるという形式のシリーズで,〈もっともおどろくべき冒険,もっとも予期できない突発事件,もっともおそろしい犯罪,もっとも複雑な葛藤(かつとう),そして自由と詩の大きな息吹き〉が当時のフランスのシュルレアリストを熱狂させ,詩人ロベールデスノスは次のようなファントマ賛の詩を書いた。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のファントマの言及

【活劇映画】より

…〈活劇〉という語が用いられ始めたのはこのころである。さらに15年,フランスの《ファントマ》やアメリカの《マスター・キー》《名金》などの連続活劇がヒットして,多くの模倣作品を生み出すとともに,尾上松之助映画の絶頂期をもたらした。活劇熱の現れは,演劇と追跡・乱闘シーンの映写とをつないだいわゆる〈連鎖劇〉の流行にもうかがえる。…

【連続活劇】より


[連続活劇の誕生と隆盛]
 アメリカでは20世紀初めの数年間,〈ニッケルオデオン〉と呼ばれた低料金の大衆的な映画館と一流映画館が共存し,大衆的な映画館では1本の大作映画を週ごとに分割して上映する習慣のあったことが,〈連続映画〉の誕生に一つの役割を果たしたともいわれている。登場人物は共通しているが,物語はかならずしも連続していないこのシリーズものは,1908年ころからアメリカのエッサネー社の《ブロンコ・ビリー》シリーズをはじめフランスやドイツでもつくられていたが,いわゆる連続映画あるいは連続活劇として人気をよんだ作品は,フランスで流行した大衆的な探偵小説シリーズによったビクトラン・ジャッセVictorin Jasset(1862‐1913)監督の《ニック・カーター》(1908),《ジゴマ》(1911)やルイ・フイヤード監督の《ファントマ》(1913)などで,なかでも〈小市民的ロマン主義〉を反映しているといわれた《ファントマ》の成功は,ヨーロッパの各国をはじめとくにアメリカに決定的な影響をあたえた。 1913年以後,連続活劇はアメリカで急速に発達する。…

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