フィンランド社会民主党(読み)フィンランドしゃかいみんしゅとう(その他表記)Suomen Sosialidemokraattisia Puolue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィンランド社会民主党」の意味・わかりやすい解説

フィンランド社会民主党
フィンランドしゃかいみんしゅとう
Suomen Sosialidemokraattisia Puolue

フィンランド政党。 1899年労働党として結成され,1903年現党名に改称。労働組合,都市中産階級,小農層をおもな支持基盤とし,穏健な社会主義を目指す。 07年以降の各選挙で常に上位の地位を占めてきたが,第2次世界大戦後も人民民主同盟 (共産党) が政権を握った 45~48年の時期を除き,91年まで一貫して第1党であった。小党分立のため常に各種の組合せによる連立内閣に参加,同党が首相を出す場合が多い。 82年1月には M.コイビストが大統領に就任,88年3月に再任された。 87年3月総選挙で H.ホルケリ元国民連合党首を首班とする国民連合,社会民主党,スウェーデン人民党,地方党の4党連合政権が樹立されたが,91年3月総選挙では8議席減らして第2党となり,15議席増の 55議席で第1党に躍進したフィンランド中央党の E.アホ党首を首班とする中央党,国民連合,スウェーデン人民党,キリスト教同盟の4党連合政権が樹立した。 94年の大統領選挙ではコイビスト大統領のあとを継いだ M.アハティサーリが新大統領に就任。その余波をかって 95年3月の総選挙で第1党に復活し,左翼連合,緑の連合,国民連合,スウェーデン人民党との5党連立内閣を組閣した。 2000年には T.ハロネンがフィンランド初の女性大統領に就任した。

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世界大百科事典(旧版)内のフィンランド社会民主党の言及

【フィンランド】より

…ほとんどの政府が連立または少数派の内閣である。政党としてはイギリスの労働党に似たフィンランド社会民主党,左派のフィンランド人民民主同盟,農民と中間派に支持されている中央党,保守の国民連合党,スウェーデン人民党などがある。95年の総選挙では,社会民主党が63,中央党が44,国民連合党39,左派連合が22議席を獲得した。…

※「フィンランド社会民主党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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