フェルナンド クノップフ(英語表記)Fernand Khnopff

20世紀西洋人名事典 の解説

フェルナンド クノップフ
Fernand Khnopff


1858 - 1921
ベルギー画家
デンデルモンデ近郊グレンベルヘン生まれ。
ブリュッセル大学で法学を学んだ後、画家を志し、アカデミー、メルリに師事し、ラファエル前派の影響を受け、象徴主義に向かう。1883年美術団体「レ・バン創設に参加、また、フランスの神秘主義者ペラダン主宰の「薔薇十字」展にも携わり、ベルギーを代表とする象徴主義の画家として活躍。女の魔性、芸術家の弧高性などが暗示的に表現された作品を制作するかたわら上流社会の女性たちの肖像画も描いた。1898年ウィーンのゼツェッシオン(分離派)の第1回展に出展した作品はクリムトに影響を与え、また象徴主義文学の挿絵なども手がけた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android