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バン Van

翻訳|Van

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バン
Van

トルコ東端の都市で,同名県の県都バン湖東岸,標高 1750mに位置する。前8~7世紀にウラルトゥ王国の主要な中心地ビアイナであった。王国がアッシリアに破られたのちは,支配者を次々と変えたが,前1世紀には古代アルメニア王国に組込まれた。8世紀にはバグラティド朝アルメニアに支配されて繁栄した。その後セルジューク・トルコを経て 1543年にオスマン帝国に併合され,第1次世界大戦中にはロシア軍に占領された。周辺地域の産物,皮革,穀類,果物,野菜の集散地である。アンカライスタンブールとは空路で結ばれる。人口 15万 3111 (1990) 。

バン
bán

太守。ハンガリー王国南部に設けられた行政管区の長。もともとはクロアチア王国の官職名。 1102年以降,ハンガリー国王の宗主権下に入ったクロアチア,ダルマチア,スラボニア地方の支配をハンガリー国王から委任された者。 1241~42年のモンゴル侵攻後,サバ川以南に王国防衛のために設けられた諸軍管区の長もバンと呼ばれた。 1526年のモハーチの戦いでハンガリー王国がオスマン帝国に敗れて以降は,クロアチア,スラボニア太守のみ存続。

バン
Gallinula chloropus; common moorhen

ツル目クイナ科。全長 30~38cm。羽色は全体に灰黒色で,脇と下尾筒は白色。額にが延長したような額板があるが,これは繁殖期には赤く,非繁殖期になると暗緑色になる。嘴は先が黄色で,基部は赤い。水辺に水草の茎や葉を集めて巣をつくり,5~10個の卵を産む。は全身黒色の綿羽に覆われ,大きな趾(あしゆび)も黒く,頭と嘴基部のみ赤い。親鳥がその年に 2度目の繁殖をするとその子育てを手伝う。ユーラシア大陸とアフリカ温帯熱帯に広く分布する。日本には,東日本では夏鳥(→渡り鳥)として渡来し,西日本では留鳥として各地の池,沼,川岸などに生息する。蹼(みずかき)はないが,泳ぎは得意で,水面や湿地で植物質の餌や水生の小動物をあさって食べる。「くるるっ」と鳴く。

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デジタル大辞泉の解説

バン(van)

後部に荷物を積めるようにした屋根付きの箱型の自動車。「ライトバン

バン(Van)

トルコ東部の都市。バン湖の東岸、イランとの国境近くに位置する。紀元前9世紀から前6世紀にかけてウラルトゥ王国の首都として栄え、トゥシパとよばれた。バン湖に浮かぶアクダマル島に10世紀建造のアルメニア教会が残るほか、ウラルトゥ王国時代の陶器や青銅器を所蔵するバン博物館、前9世紀にサルドゥール1世が築いたバン城跡などがある。ワン

バン(ban)

禁止令。禁制法度

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栄養・生化学辞典の解説

バン

 インドアオサの葉を樹脂と混ぜたもので,麻酔薬麻薬になる.

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犬&猫:ペットの品種がわかる事典の解説

バン【Van】

猫の模様のひとつ。頭部と尾だけに色が入り、それ以外は白い。ターキッシュ・バンに見られる模様である。

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世界大百科事典 第2版の解説

バン【Bann[ドイツ]】

古ゲルマン語の動詞バナンbannan(禁制を敷く)に由来し,罰令ないし罰令権を意味する。バンは公的な平和と正義とを実現・維持するための命令・強制・処罰の権の総体をいう。フランク時代には,バン権王権の権力的基礎をなし,軍事権力の所有者である国王は,国王罰令権をてこに公生活の全分野を支配し,これに干渉した。バン権は,特定の人(聖職者,商人,巡礼者)や場所(教会,道路,森林,河川)を国王の保護下におく権利,すべての臣民に対して拘束力ある命令や禁令を布告する権利,罰令違反者を処罰する権利などからなる。

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大辞林 第三版の解説

バン【van】

箱形の貨物自動車。 「ライト--」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バン
ばん / 鷭
moorhencommon gallinule
[学]Gallinula chloropus

鳥綱ツル目クイナ科の鳥。全長約33センチメートル。頭頸(とうけい)部と下面は灰黒色で、背面は暗緑褐色、わきに1条の白帯がある。下尾筒は白い。先端の黄色い嘴(くちばし)と赤い額板が特徴であるが、非繁殖期には額板は小さく、緑褐色となる。幼鳥は褐色に富む。オーストラリアを除く世界の温帯、熱帯に広く分布する。日本には夏鳥として渡来し、全国の河川、湖沼、ハス田などで繁殖するが、南日本では越冬するものもある。頸(くび)を前後に振って水面を泳ぎ、また歩くときには絶えず尾を動かしている。飛び方は弱く、足を下げたままゆっくりと飛び、すぐ近くに降りる。食性は雑食で、植物食も動物食もとる。繁殖は、湿地の草むらやアシの中に枯れ茎を集めて巣をつくって行い、1腹5~10個の卵を産む。抱卵期間は約21日。バン属は、バンも含めて世界に12種があり、新旧両世界の温帯と南半球に分布している。[森岡弘之]

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世界大百科事典内のバンの言及

【バナト】より

…東ヨーロッパの地域名。歴史的には北はムレシュ川,西はティサ川,南はドナウ川,東は西カルパチ山脈に囲まれた方形の地域を指し,現在はその大部分がルーマニア,一部がユーゴスラビアに属している。ルーマニア語ではバナトゥルBanatul,セルビア語ではバナートBanat,ハンガリー語ではバーナートBánátまたはバーンシャーグBánság。この地名は南スラブ語のバンban(〈主人〉〈支配者〉の意)に由来し,バンの支配領域を指していた。…

【罰金】より

…このような方向への賠償金制度の大きな変化は,かつては加害者側より被害者側に全額帰属していた賠償金において,〈平和金〉すなわち公権力への財物拠出の拡大という結果になる。 他方,この系譜の罰金とは別に,中世初期以来,王や地方役人による一定金額による制裁規定をもった行政的禁止命令(バンBann,罰令とも訳される)が発達し,これが罰金の始源の第2のものを形成する。第1の系譜に属する罰金は,近世初頭以来,国家権力の強化とローマ法の継受との進行にともない,重罪に関するかぎりは生命刑や身体刑等をもっての制裁が強化されていくにしたがい,やがて姿を消す。…

【バナリテ】より

…西欧中世の領主が,バンBannと呼ばれる支配権に基づいて一定の領域に大型の生産施設を設置し,それらを住民に強制的に使用させていた制度。対象となる施設は風車・水車を備えた製粉場(粉ひき),パン焼きとビール造りに用いられるかまど,ブドウの搾り器などで,領民の資力では困難なこれらの建設を,いわば恩恵的に実行した領主は,同時にそれらの所有を独占していた。…

【罰金】より

…このような方向への賠償金制度の大きな変化は,かつては加害者側より被害者側に全額帰属していた賠償金において,〈平和金〉すなわち公権力への財物拠出の拡大という結果になる。 他方,この系譜の罰金とは別に,中世初期以来,王や地方役人による一定金額による制裁規定をもった行政的禁止命令(バンBann,罰令とも訳される)が発達し,これが罰金の始源の第2のものを形成する。第1の系譜に属する罰金は,近世初頭以来,国家権力の強化とローマ法の継受との進行にともない,重罪に関するかぎりは生命刑や身体刑等をもっての制裁が強化されていくにしたがい,やがて姿を消す。…

【バナト】より

…ルーマニア語ではバナトゥルBanatul,セルビア語ではバナートBanat,ハンガリー語ではバーナートBánátまたはバーンシャーグBánság。この地名は南スラブ語のバンban(〈主人〉〈支配者〉の意)に由来し,バンの支配領域を指していた。15世紀までハンガリー王国領だったが,モハーチの戦(1526)ののちオスマン帝国領となり,ティミショアラ・パシャリク(ハンガリー語ではテメシュバール・パシャリク)がつくられた。…

【バナリテ】より

…西欧中世の領主が,バンBannと呼ばれる支配権に基づいて一定の領域に大型の生産施設を設置し,それらを住民に強制的に使用させていた制度。対象となる施設は風車・水車を備えた製粉場(粉ひき),パン焼きとビール造りに用いられるかまど,ブドウの搾り器などで,領民の資力では困難なこれらの建設を,いわば恩恵的に実行した領主は,同時にそれらの所有を独占していた。…

※「バン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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