フォルム・ロマヌム(英語表記)Forum Romanum

世界大百科事典 第2版の解説

フォルム・ロマヌム【Forum Romanum】

古代ローマの都にあった公共広場(フォルム)。イタリア語ではフォロ・ロマーノForo Romano。前7世紀カピトリヌス,パラティヌス,クイリナリス,エスクイリヌスの四つの丘に囲まれた低地を整備して広場の形にしたもの。王政時代は商業活動の中心地であったが,共和政時代に入るとサトゥルヌス神殿やカストルポルクスの神殿が建設されることによって,またロストルムrostrum(雄弁家のための演壇)に十二表法が表示されることにより,宗教的・政治的活動の中心となる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のフォルム・ロマヌムの言及

【カンピドリオ】より

…ラテン語のカピトリウムCapitoliumから出る。市の中心広場フォルム・ロマヌムの北西側にあり,ローマの将軍は凱旋の際に必ずここに参詣した。神殿は前509年にエトルリア風の形式で建設されて以来,幾度も修復され,なかでも後1世紀半ばには全面的に改築,また東側にはタブラリウム(公文書館)なども付設されたが,3神それぞれを祀る三つのケラ(房室)を持つ独自の平面形式(ウィトルウィウスの言う〈トスカナ式〉神殿)は,そのまま保持され続けた。…

【バシリカ】より

…古代ローマにおいては裁判や市民の集会の場として大規模なバシリカが建てられた。帝政期から古代末期にかけて,ローマ市の中心フォルム・ロマヌムには,カエサル,トラヤヌス帝,マクセンティウス帝らによりバシリカが造営されている。313年にキリスト教が公認されると,それまで個人の住宅で行われていた信徒の礼拝,典礼,集会の場としてバシリカ式建築が用いられるようになり,ローマ市内をはじめローマ帝国領の各地にバシリカ式教会堂が次々と建てられ,また既存のバシリカが教会堂に改装されることもあった。…

【ロストラ】より

…古代ローマのフォルム・ロマヌムにあった演壇。〈船の舳先〉を意味するロストルムrostrumの複数形で,演壇が前338年にアンティウムAntiumからもたらされた舳先で装飾されていたことに由来する。…

【ローマ】より

…奴隷制社会としてのローマの特質というべきかもしれない。 都市空間のための公共設備建設は王政期にさかのぼり,タルクイニウス・スペルブス王時代と伝えられる大排水溝クロアカ・マクシマCloaca Maximaはローマ市北東部の沼沢の水をテベレ川に導いてローマ中央広場フォルム・ロマヌムを誕生させた。つづく共和政期に公共事業はローマ国家の対外進出と軌を一にして飛躍的展開をみせた。…

※「フォルム・ロマヌム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、財やサービスの対価の支払い手段として、物理的なキャッシュ(現金)である紙幣や硬貨ではなく、クレジットカードや電子マネーなどによる電子的な決済手段を用いることをいう。このキャッシ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android