フォンタンジュ(その他表記)fontange

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォンタンジュ」の意味・わかりやすい解説

フォンタンジュ
fontange

17世紀末から 18世紀初期にかけて,ヨーロッパの女性が頭につけたリボンやレース製の頭飾りまたはかぶりもの一種。形や大きさは一定しないが,概して後頭部頭頂に各種のひだづけしたレースを,やや前方に傾きかげんにつけるか,いくぶん平らにした輪形のリボンを放射状に飾るのが特色典型は頭頂に段々状に重ねたタワー tower (塔) またはコモード commode (便利な) と呼ばれるものにみられる。フォンタンジュの名称は,フランス王ルイ 14世の寵妾フォンタンジュ (1661~81) に由来する。

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