家庭医学館 「フリクテン性結膜炎」の解説
ふりくてんせいけつまくえん【フリクテン性結膜炎 Phlyctenular Conjunctivitis】
眼球結膜(がんきゅうけつまく)(白目(しろめ))、とくに角膜(かくまく)(黒目(くろめ))との境界付近に、粟粒大(あわつぶだい)で隆起した灰白色の斑点(はんてん)が生じる病気です。斑点の周囲が充血し、異物感を生じる場合もありますが、めやに(眼脂(がんし))はありません。結核菌(けっかくきん)やブドウ球菌(きゅうきん)に対するアレルギー反応によると考えられています。
幼児あるいは思春期の青少年によくみられます。衛生環境や栄養状態が悪い場合に多いとされています。
自然に治る場合もありますが、治療には、ふつうステロイド(副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬)の点眼が有効です。