家庭医学館 「眼脂」の解説
がんしめやに【眼脂(めやに)】
その涙のはたらきが悪くなり、目頭(めがしら)のあたりにできる白い老廃物のかたまりが眼脂(めやに)です。ふだんでも、とくに起床時にみられることがありますが、量的には多くありません。
しかし、いったん細菌やウイルスが感染して炎症をおこすと、涙のはたらきいかんにかかわらず、その菌を除去するために血管から白血球(はっけっきゅう)(好中球(こうちゅうきゅう)、リンパ球)などが出てきて、大量の黄色いめやにが生じ、結膜も腫(は)れます。
幼児やお年寄りでは、線維、フィブリンが多い場合は、さらに偽膜(ぎまく)ができることもあります。
アレルギー性結膜炎(「アレルギー性結膜炎(アレルギー性鼻結膜炎)」)でもめやにが生じますが、量的には少なく、充血を主とする例がふつうです。
また、眼瞼縁炎(がんけんえんえん)(「眼瞼縁炎(ただれ目)」)、眼瞼炎(がんけんえん)でもめやにがみられるため、眼瞼(まぶた)の皮膚の状態もチェックする必要があります。めやにから細菌培養を行なって菌を同定(どうてい)し(菌の種類を確認すること)、薬の効果を判定します。