ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレデリック3世」の意味・わかりやすい解説
フレデリック3世
フレデリックさんせい
Frederik III
[没]1670.2.9. コペンハーゲン
デンマーク=ノルウェー連合王国の王 (在位 1648~70) 。クリスティアン4世の子。ドイツにおけるスウェーデン領を攻撃 (57) ,ユトラント (ユラン) 半島に侵入し,シェラン島に上陸したスウェーデンのカルル 10世に敗れ,スコーネなど現在の南西スウェーデン,ボルンホルム島,トロンヘイムを失った (→ロスキレの和約 ) 。しかしその後再開されたカルルの攻撃に対しては断固としてコペンハーゲンを防衛,ボルンホルム島とトロンヘイムを奪回 (コペンハーゲンの和約〈60〉) 。コペンハーゲン市民の熱狂的な支持を背景に貴族を押え,選挙王制を世襲王制に変え,デンマーク絶対王制を開いた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報