ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリスティアン4世」の意味・わかりやすい解説
クリスティアン4世
クリスティアンよんせい
Christian IV
[没]1648.2.28. コペンハーゲン
デンマーク=ノルウェー連合王国の王 (在位 1588~1648) 。フレデリック2世の子。 1596年以降親政。クリスティアニア (現オスロ) やホルシュタインのグリュックシュタットなどの新都市を建設。商工業の発展に尽力。ノルウェーに銀山を開発するなど重商主義政策をとった。対スウェーデン戦争を有利に進めた (11~13) 。三十年戦争に新教派として参加,皇帝軍の名将 J.ティリーに敗れる (26) 。ユトラント (ユラン) に侵入され,スウェーデンの援助を受けて撃退したのちに講和 (29) 。グスタフ2世死 (32) 後のスウェーデン軍の行動を妨害して,ユトラントへの侵入を受け (43~44) ,1645年のブレムゼブロの和約によって,ゴットランド,エムトランドなど多くの領土を失った。
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