フレネルの公式(読み)ふれねるのこうしき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フレネルの公式
ふれねるのこうしき
Fresnel's formulas

光の振幅反射係数、振幅透過係数を表す式。平面光波が二つの透明な媒質の境界面に入射すると反射・屈折現象が生ずる。反射光・屈折光の方向は反射・屈折の法則として、前者はすでにギリシアのユークリッド時代から、また後者もオランダのスネルによって17世紀の初期に発見されていた。反射光、屈折光の電場振幅の入射光の電場振幅に対する比、すなわち振幅反射係数、振幅透過係数は、フランスのフレネルが、光の電磁波説が出る前の1821年に、エーテルの中を伝搬する波というモデルを使って初めて導き出すことに成功した。これがフレネルの公式である。境界面の法線と入射光線のつくる面を入射面と名づけ、入射面内に電気ベクトル成分が振動する偏光には添字p、これに垂直に振動する偏光には添字sをつければ振幅反射係数r、振幅透過係数tは、

で与えられる。θ1は入射角、θ2は屈折角である。なお、各係数の符号は、定義により異なる場合があるので注意する必要がある。[石黒浩三・久我隆弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のフレネルの公式の言及

【反射】より

…屈折率n1の透明な媒質から屈折率n2の媒質へ入射角φ1で入射し,スネルの法則を満たす方向φ2へ屈折する光の反射率Rと透過率Tとは,光の電気ベクトルが入射面に平行な偏光(p偏光と呼ぶ)のとき,また入射面に垂直な偏光(s偏光)のとき,となる。これらの式はフレネルの公式と呼ばれる。tanφ1n2/n1となる入射角ではRPが0となり反射光はs偏光成分のみとなる。…

※「フレネルの公式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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