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ブラント委員会報告 ブラントいいんかいほうこくBrandt Report

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブラント委員会報告
ブラントいいんかいほうこく
Brandt Report

旧西ドイツの首相 W.ブラントを委員長とする「国際開発問題に関する独立委員会」が 1980年に国連事務総長に宛てた「南と北-生存のための戦略」と題する報告書。南北関係の変化,南の新国際経済秩序の要求,北の不況など南北問題をめぐる新しい条件のもとで南北の相互依存性を再確認し,双方の協力が得られるような新しい世界経済の関係構築を目指すというもの。 85年までに (1) 政府開発援助 ODAの対 GNP比を 0.7%に,MSAC (石油危機で最も深刻な影響を受けた発展途上国) への年間 40億ドルの追加的援助,(2) 産油国・消費国双方の負担による国際エネルギー戦略,(3) 軍事支出に対する国際的課税による自動的援助資金移転システム,(4) 既存の国際金融機関の改革と新しい機関の創設の検討,(5) 政治的意思強化のため先進国,発展途上国双方の公正な代表によるグローバル・サミットの開催,などをおもな内容としていた。これを受けて開かれたのが,81年の南北サミット (カンクン・サミット) である。

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