改訂新版 世界大百科事典 「ブルクマイア」の意味・わかりやすい解説 ブルクマイアHans Burgkmair生没年:1473-1531 ドイツ・ルネサンスの画家,版画家。アウクスブルクに生まれ,ハンス・ホルバイン(父)とともにこの地の指導的画家であった。若いころコルマールのションガウアーに学んだ後,イタリアにも何回か旅したと考えられる。そのためか彼の芸術には同時代人のデューラー以上にイタリア・ルネサンス的な性格が色濃く表れている。ローマのサン・ピエトロ大聖堂ほか四つの教会を描いた連作はイタリア的な明快な遠近表現にすぐれ,また《パトモス島のヨハネ》(1519ころ)には,モニュメンタルな人物表現と,ドナウ派の影響をうかがわせる美しい自然描写が見られる。執筆者:千足 伸行 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「ブルクマイア」の意味・わかりやすい解説 ブルクマイア ドイツ・ルネサンスの画家。アウクスブルクに生まれ,父トマスに学んだのちアルザスでションガウアーに師事。1495年イタリアに旅行し明快な画面構成と空間感覚を獲得,ドイツの後期ゴシック芸術の伝統を基にして個性的な様式を確立した。代表作に《パトモス島のヨハネ》(1518年,ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク蔵)などがある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by