ドイツの画家、版画家。出生年の詳細は不明。アウクスブルクの金細工師の息子として生まれる。主としてコルマル(現、フランス領)で仕事をし、晩年ブライザハに移って2月2日同地で死去した。現存する唯一の確実な板絵の作品は、1473年作の『バラの籬(まがき)のマドンナ』(コルマル、聖マルティン教会)で、そこにはフランドル絵画、とくにワイデンの影響がうかがわれる。深い内面性をたたえたこの聖母像は、ドイツ後期ゴシック絵画の至宝の一つである。フレスコ作品では、1488年に依頼を受けて制作したブライザハ聖堂の内陣西壁の『最後の審判』が知られるが、1931年に取り払われた。彼のもっとも注目すべき表現分野は銅版画で、115点の作品が現存する。聖なる主題に現世の情感を通わせた表現力豊かな彼の版画には、すでに近世が予告され、遠近法の解釈をはじめとするその技法は、若いデューラーを魅了し影響を与えた。
[野村太郎]
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