コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヘシュカスモス hēsychasmos[ギリシア]

1件 の用語解説(ヘシュカスモスの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ヘシュカスモス【hēsychasmos[ギリシア]】

ビザンティン帝国の末期にアトス山を中心におこった神秘主義思想。〈静寂主義〉の意。インドヨーガに似た肉体統制とイエスの祈りの無限の反復によって,心の平静(ヘシュキア)の状態を作りだし,神の〈非創造の光〉(キリスト変容の際,弟子が見たという光)を肉眼で見て,神と合一することを目標とする。このような修行方法は14世紀にアトス山の修道士のあいだで盛んになり,人々の注目を引いた。それに対して,南イタリアカラブリア出身で,西方神学の素養のある修道士バルラアムBarlaamが,14世紀前半に,ヘシュカスモスには異端の疑いがあるとして激しく攻撃し,大論争となった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のヘシュカスモスの言及

【カバシラス】より

…生涯を通じて聖職にはつかなかった。静寂主義(ヘシュカスモス)論争においては,修道士の行きすぎた神秘主義を憂慮しながらも,〈非創造の光〉を肉眼で実見しうるという静寂主義派の立場を支持した。主著《聖体礼儀注解》はビザンティン典礼によるミサの解説であるが,深い洞察のゆえに西方にも知られた。…

【キリスト教】より

…キエフ府主教座も14世紀前半にモスクワに移った。修道生活の理念はロシアで大きく発展し,なかでもアトス山で行われたビザンティン神秘主義(ヘシュカスモス)が移植された。ビザンティン帝国の滅亡とともにロシアの教会は独立し,1589年にはモスクワ府主教が総主教に格上げされ,名実ともに東方正教圏の最大の勢力となった。…

【グレゴリオス・パラマス】より

…ギリシアの神学者。静寂主義(ヘシュカスモス)の擁護者。おそらくコンスタンティノープル生れ。…

※「ヘシュカスモス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ヘシュカスモスの関連キーワードデューク東ローマ帝国ビザンチン建築ビザンチン帝国ラテン帝国ビザンチウムビザンチン教会ビザンツ帝国ビザンチン式ビザンチン文化

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone