ヘッセン=カッセル(その他表記)Hessen-Kassel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘッセン=カッセル」の意味・わかりやすい解説

ヘッセン=カッセル
Hessen-Kassel

ドイツ旧領邦ヘッセン方伯領の一部。ヘッセンは 13世紀以後ブラバント家が支配したが,16世紀後半英主フィリップ・フォン・ヘッセン死後領土は4子に分割された。その北半部のヘッセン=カッセルは従来の首都カッセルを受継ぎ,三十年戦争時,新教側に属して旧教軍の攻撃を受けたが,その後絶対主義的な統治樹立,18世紀には学芸も振興された。外交上はイギリスと接近し,アメリカ独立戦争の際,2万のヘッセン兵を提供した。 1803年ウィルヘルム1世は選帝侯地位を得,06年ナポレオン1世はこの国をウェストファリア王国併合。ナポレオン没落とともに再興されたが,以後ドイツ連邦のもとではおおむね反動体制を持続し,プロシア=オーストリア戦争の際オーストリアに味方し,領土をプロシアに併合されて滅亡

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世界大百科事典(旧版)内のヘッセン=カッセルの言及

【ヘッセン】より

…ドイツ中西部の州(ラント)。歴史的には旧ドイツの領邦国家ヘッセン・カッセルHessen‐Kasselとヘッセン・ダルムシュタットHessen‐Darmstadtを母体としている。面積2万1112km2,人口598万(1995)。…

※「ヘッセン=カッセル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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