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ベクトルポテンシャル vector potential

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベクトルポテンシャル
vector potential

ベクトル場 V が divV=0 という条件を満足しているとき,V=rotA を満足するベクトル場 A が存在する。この AV のベクトルポテンシャルという。電磁場では,V を磁束密度 B と考えれば,ガウスの法則によって divB=0 であるから,ベクトルポテンシャル A が存在する。スカラーポテンシャルとベクトルポテンシャルを総称して,電磁ポテンシャルという。なお,一般のベクトル場 VV=gradφ+rotA と表わすことができる (ヘルムホルツの定理) 。φはスカラーポテンシャル,A はベクトルポテンシャルである。

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大辞林 第三版の解説

ベクトルポテンシャル【vector potential】

磁場に対して定義される位置の関数で、その微分を通して磁場を与えるベクトル量。 → ポテンシャル

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世界大百科事典内のベクトルポテンシャルの言及

【電磁ポテンシャル】より

…つまりマクスウェルの方程式は事実上一つの2階微分方程式に帰着されたことになる。φおよびAをそれぞれスカラーポテンシャル,ベクトルポテンシャルといい,この両者をあわせて電磁ポテンシャルという。この非斉次ポテンシャル方程式は一般的に解けて,座標r,時刻tでのポテンシャルの値は,で表されるように,r′にある電荷または電流の,時刻t-|rr′|/cの値の影響を重ねあわせたものとして求められる。…

【ベクトル解析】より

…このときFは局所的には,あるdivA=0なるベクトル場Aを使ってF=rotAと表される。AFのベクトルポテンシャルvector potentialという。任意のベクトル場Fは局所的には, F=gradφ+rotA  (divA=0) の形に,渦なしの場gradφとわき出しなしの場rotAとの和に分解される。…

【ポテンシャル】より

…この際の位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)がポテンシャルUにほかならない。磁気的な力については後述するが,ベクトルポテンシャルと呼ばれるものも登場する。 まず空間が一次元の場合,(1)は,Fx=-dU(x)/dxとなる。…

※「ベクトルポテンシャル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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