ベルトリド化合物(読み)ベルトリドカゴウブツ

デジタル大辞泉 「ベルトリド化合物」の意味・読み・例文・類語

ベルトリド‐かごうぶつ〔‐クワガフブツ〕【ベルトリド化合物】

不定比化合物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ベルトリド化合物」の解説

ベルトリド化合物
ベルトリドカゴウブツ
berthollide compound

非化学量論的化合物,不定比化合物ともいう.成分元素の比が整数にならない化合物をいう.格子欠陥の存在により整数比が保たれなくなる固溶体タイプ(侵入型または欠損型)のものが多い.たとえば,パラジウムの水素化物(PdH0.71)や,銅や鉄の天然の硫化物などである.ベルトリド化合物の名は,化合物の組成に関するJ.L. Proust(プルースト)との論争で,組成が必ずしも定比例の法則に従わないと主張したC.L. Berthollet(ベルトレ)に由来する.整数比の成り立つ化合物はベルトリドに対応してドルトニド化合物とよばれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android