ペルオキシ酸(読み)ペルオキシサン

化学辞典 第2版 「ペルオキシ酸」の解説

ペルオキシ酸
ペルオキシサン
peroxy acid

学術用語の過酸に対応する.過オキシ酸ともいう.カルボン酸R-C(=O)OHカルボキシル基を,-C(=O)OOHで置換した化合物をいう.個々の化合物も,たとえばC2H5C(=O)OOHは,ペルオキシプロピオン酸という.ただし,慣用名が流通しているHC(=O)OOH(過ギ酸),CH3C(=O)OOH(過酢酸),C6H5C(=O)OOH(過安息香酸)などは,学術用語でも認められている.カルボン酸または酸無水物と,H2O2との反応などでつくられる.弱酸で,アルカリなどとは塩をつくるが,塩に無機酸を加えると酸が遊離する.強い酸化作用がある.C=C結合をもつ化合物と作用してオキシドを合成する反応に用られいるほか,酸化剤としても利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む