ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルクナス」の意味・わかりやすい解説 ペルクナスPerkunas インド=ヨーロッパ語族の一派のバルト人によって共通に崇拝された有力な雷神の名のリトアニア語形。ラトビア語ではペルクオンス,古代プロシア語ではペルクニスと呼ばれた。雲の上に宮殿を構えて住み,大気圏を支配し,雷と稲妻を司ると考えられた。正義と秩序を維持し,悪人を罰すると同時に,善良な人々の畑には豊かな実りを保証する。悪魔たちからは最も恐れられる強敵で,嵐の最中に狩人の姿をして地上で彼らを退治すると信じられた。手には武器としていかずちを象徴する斧または槌を持ち,北欧神話のトルと同様,やぎの引く車に乗るといわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by