強敵(読み)キョウテキ

精選版 日本国語大辞典 「強敵」の意味・読み・例文・類語

ごう‐てきガウ‥【強敵・剛敵・豪敵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 強い敵。手ごわい敵。きょうてき。
    1. [初出の実例]「是皆強敵(ガウテキ)を拉(とりひしぐ)気、天を廻(めぐら)し地を傾(かたむけん)とする機をとき」(出典太平記(14C後)九)
  3. ( 形動 )( 「敵」は「的」の当て字 ) ⇒ごうてき(強的)

きょう‐てきキャウ‥【強敵】

  1. 〘 名詞 〙 強い敵。てごわい敵。転じて、てごわい相手。ごうてき
    1. [初出の実例]「連の壱人や弐人ア口鉾ではたらかせる。何んでも強敵(ケフテキ)に引みんたんの、ソレぽん突出しだかとわへじゃねヱかへ」(出典:洒落本・大通どらの巻(1785))
    2. [その他の文献]〔戦国策‐魏策・恵王〕

こわ‐てきこは‥【強敵】

  1. 〘 名詞 〙 強い敵。手ごわい敵。きょうてき。
    1. [初出の実例]「三番鑓も、こは敵、又は大敵ならば、自然にあらん」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四〇上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「強敵」の読み・字形・画数・意味

【強敵】きよう(きやう)てき

つよい敵。〔戦国策、楚一〕(ふんばくぼつそ)曰く、吾(われ)堅を被(かうむ)りを執り、強に赴きて死せば、此れほ一卒なるのみ。侯に(はし)らんに(し)かずと。

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