ペレス(Shimon Peres)(読み)ぺれす(英語表記)Shimon Peres

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ペレス(Shimon Peres)
ぺれす
Shimon Peres
(1923―2016)

イスラエルの政治家。ポーランド生まれ。1934年パレスチナへ移住。1968年の労働党の結成では重要な役割を果たす。1974~1977年国防相。1977年4月労働党党首。1984~1986年リクード連合との挙国一致内閣で首相、1986~1988年副首相兼外相。1988~1990年シャミール首班下の連立政権で副首相兼蔵相。1990年3月中東和平をめぐる対立辞任。1992年労働党党首選挙でラビン敗北。同年労働党が総選挙で勝利し外相。1993年ノルウェーでのパレスチナ解放機構PLO)との秘密交渉に参加し、9月暫定自治原則合意(オスロ合意)に成功。1994年ラビンおよびアラファトとともにノーベル平和賞を受賞。1995年11月ラビン暗殺後に首相に就任し、1996年5月の首相公選でリクード連合のネタニヤフに敗北するまで和平交渉に努力した。2005年11月労働党を離れ、シャロン首相率いるカディマKadimaに入党。2007年7月大統領に就任(~2014年)。

[伊能武次]

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