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ホスト‐ゲスト化学 ほすとげすとかがく host guest chemistry

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知恵蔵2015の解説

ホスト‐ゲスト化学

「鍵と鍵穴」の関係のように、酵素反応は高選択性を表すことがある。酵素のように、特定の分子を選択的に認識できる高い秩序を持った空間を提供する分子をホスト、そこに受け入れられる分子をゲストといい、新たな分子認識能を示す物質を創出し、その相互作用を研究する分野。人工的に合成されたホストとして、クラウンエーテル、シクロデキストリン、カリックスアレンなどの空孔をもった有機分子がよく知られているが、無機分子にも結晶構造層状構造中の空孔にゲスト分子を取り込むものが少なくない。単一分子だけでなく、複数の分子からなる分子集合体がホストとして機能する例も知られている。ホスト‐ゲスト化学は、生化学から発して、有機化学で定義付けられ、無機化学物理化学分析化学などを巻き込み、エレクトロニクス、材料、エネルギー環境科学領域にまで広がっている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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