シクロデキストリン(英語表記)cyclodextrin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シクロデキストリン
cyclodextrin

グルコース単位が6から8個,α-1,4結合して形成される環状オリゴ糖をいう。6,7,8個のグルコースから成るシクロデキストリンは,それぞれ,α,β,γシクロデキストリンと呼ばれ,いずれもグルコース分子面に囲まれた空洞をもつ。この空洞の内部は水に比べてかなり無極性である。そのため,多くのゲスト化合物をその空洞に取込むことができる。空洞の径はα,β,γシクロデキストリンで,それぞれ約 4.5,7.0,8.5Åである。

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デジタル大辞泉の解説

シクロデキストリン(cyclodextrin)

《「サイクロデキストリン」とも》6~8個のグルコースが環状に結合した重合体。グルコースが6個のものはα-シクログルコース、7個のものはβ-シクログルコース、8個のものはγ-シクログルコースとよばれる。底が深い皿のような形状をしており、内部は疎水性、外部は親水性を示す。また内部に疎水性の比較的小さい分子量分子を取り込んで、水に溶けやすくしたり、反応性の高い物質を保護したりするはたらきをもつ。環状オリゴ糖。CD

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栄養・生化学辞典の解説

シクロデキストリン

 サイクロデキストリンともいう.マルトオリゴ糖の総称で,デンプンアミラーゼ消化すると生成するD-グルコースがα1→4結合で環状に結合したもの.このうち六糖,七糖,八糖をそれぞれα-,β-,γ-デキストリンという.諸種の物質を包接する機能がある.

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世界大百科事典内のシクロデキストリンの言及

【デキストリン】より

…これをβ‐リミットデキストリンという。最近注目されているものにシクロデキストリン(CDと略す)がある。これは,微生物が生産するCD合成酵素をデンプンに作用させると生じる環状少糖類で,グルコースが6個から成るα‐CD,7個から成るβ‐CD,8個から成るγ‐CDの3種が知られている。…

※「シクロデキストリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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