コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

有機化学 ゆうきかがく organic chemistry

翻訳|organic chemistry

7件 の用語解説(有機化学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有機化学
ゆうきかがく
organic chemistry

炭素原子を含む化合物を有機化合物といい,有機化合物を研究対象とする化学を有機化学という。古くは有機化合物は動植物界にのみ存在していて,生物の生命現象によってつくられるものと考えられたので,主として無生物界にのみ存在すると考えられた無機化合物に対する用語であった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

有機化学

炭素を中心として水素、酸素、窒素、硫黄などから構成される化合物(有機化合物)の構造・反応・合成などを扱う化学の分野。衣類、医薬品高分子材料など、日常生活に深く関わりのあるものに加え、たんぱく質あるいはDNAなど生体分子の多くも有機化合物。近年では、液晶などが代表的な機能性有機材料として広く利用されている。有機化合物の種類は膨大な数にのぼり、その多様性は炭素を中心とする化学の特徴といえよう。これら多岐にわたる有機化合物を合成する方法に関わる有機合成化学、その物性や構造的な側面に関わる物理有機化学、自然界の有機化合物に関わる天然物化学、生体分子などに関わる生物有機化学など、その研究分野は大きく広がっている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ゆうき‐かがく〔イウキクワガク〕【有機化学】

有機化合物を研究対象とする化学の一分科。⇔無機化学

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

有機化学【ゆうきかがく】

有機化合物の製法,性質,反応,用途などを研究する化学の一部門。有機化合物の同定(構造決定)などを行う有機分析化学と,有機合成化学を中心に発展してきた。有機化合物の反応機構の本質を電子の行動から説明しようとするのが有機電子論
→関連項目化学クロスカップリング無機化学

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ゆうきかがく【有機化学 organic chemistry】

有機化合物(主として炭素化合物)を研究対象とする化学の一分野。人間は好奇心の強い動物であり,その好奇心の対象は遠くは天空の星,近くは自分自身も含めた身のまわりの動植物に及んだ。前者への好奇心からは天文学,後者への好奇心からは生物学が誕生したが,生物を構成する物質への関心から生じた有機化学もまた後者への好奇心から生まれたものの一つである。1828年F.ウェーラーシアン酸アンモニウムの加熱によって,生物のみに見いだされる典型的な物質である尿素を得たが,これは有機化学を一つの学問として独立させる大きなきっかけとなった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ゆうきかがく【有機化学】

有機化合物を研究対象とする化学の一分野。 ↔ 無機化学

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有機化学
ゆうきかがく
organic chemistry

有機化合物の単離・確認、構造、性質、反応、合成などを研究する化学の一分野をいう。無機化学に対応することばである。有機化合物ということばとともに、1806年にスウェーデンベルツェリウスが最初に有機化学という語を使ったといわれている。その当時は、有機化合物は生物の生命力によりつくられると考えられていたので、動植物界から得られた天然の有機化合物を単離、精製して組成や構造式を決めるのが有機化学であった。1828年にドイツのウェーラーが無機化合物であるシアン酸アンモニウムから有機化合物として知られていた尿素をつくるのに成功し、「有機化合物は生物体内の生命力によらないとつくれない」という従来の考え方を打破した。

 それ以来、新しい有用な有機化合物の合成が有機化学の一つの流れとなり、ドイツのバイヤーによるインジゴなどの合成、イギリスのパーキンによるアリザリンなどの染料の合成がすでに19世紀後半に行われ、有機合成化学の基礎が築き上げられた。その後、新しい有機化合物の合成とそれらの反応の研究が有機化学の主流を占め、糖、アルカロイド、テルペンなどの天然物の構造が合成により確定された。他方で、新規な有機化合物が合成され、天然物にみられない新しい性質、用途が開発された。これに加えて、20世紀初めから発展した量子力学に基づいた有機電子論や、スペクトルの測定などの物理的手段による有機化合物の構造と反応の研究により、有機化合物の三次元的な立体構造を完全に知ることが可能になり、有機反応のメカニズムを分子中の結合の生成と開裂により定量的に説明できるようになった。このような有機化学の分野を物理有機化学とよんでいる。天然物有機化学、有機合成化学、物理有機化学は現代の有機化学の三本柱をなしている。
 有機化学の初期の定義であった「生命力によってつくられる物質の化学」は、しだいに代謝、遺伝、病理等の生体機能の化学的解明へと発展し、現在では生物化学(生化学)として有機化学とは別な化学の一分野を構成している。[廣田 穰]
『神戸哲・高昌晨晴・斉藤光司著『わかりやすい有機化学――生体と材料のための有機化合物』(1994・講談社) ▽亀岡弘・園田昇編『エッセンシャル 有機化学』(1995・化学同人) ▽折谷隆之著『生命科学のための基本有機化学』(1996・川島書店) ▽山口良平・山本行男・田村類著『ベーシック有機化学』(1998・化学同人) ▽竹中克彦・西口郁三・山口和夫・鈴木秋弘・前川博史・下村雅人著『有機化学』(2000・朝倉書店) ▽斎藤勝裕著『絶対わかる有機化学の基礎知識』(2005・講談社) ▽斎藤勝裕著『有機化学』(2005・東京化学同人)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

有機化学の関連キーワード硫黄泉オキシダーゼ水素エネルギー有酸素十元素水素酸タンパク質窒素バンスライク法水素自動車と燃料電池車一酸化ケイ素(一酸化珪素)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

有機化学の関連情報