栄養・生化学辞典 「ホモゲンチジン酸」の解説 ホモゲンチジン酸 C8H8O4 (mw168.15). 2,5-ジヒドロキシフェニル酢酸.フェニルアラニンやチロシンの代謝中間体で,この物質を代謝する酵素を欠損した患者は,この酸を尿へ排泄する.それは直ちに空気中の酸素で酸化されて黒色を呈するので,容易に検出される.これをアルカブトン尿症という. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホモゲンチジン酸」の意味・わかりやすい解説 ホモゲンチジン酸ホモゲンチジンさんhomogentisic acid C8H8O4 。二価フェノール誘導体の一つで,生体内ではフェニルアラニン,チロシンの代謝産物。ホモゲンチジン酸酸化酵素が先天的に欠損しているアルカプトン尿症の患者の尿中に存在し,この尿を室温下に放置すると酸化重合して黒化する。また,強膜,耳殻,鼻翼などにも色素が蓄積される。サトイモなどの茎にも含まれ,特有の刺激性の味がする。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のホモゲンチジン酸の言及 【アルカプトン尿症】より …遺伝は常染色体性劣性遺伝である。チロシン由来のホモゲンチジン酸(アルカプトン)を分解する酵素の欠損が原因で起こる。ホモゲンチジン酸の汗や尿中への排出のほかに,体内蓄積により色素沈着,関節炎を起こす。… ※「ホモゲンチジン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by